- はじめに
- そもそもcommmune って何?
- 旧アーキテクチャとその問題点
- 問題1:増減するトラフィックに対してコスト最適なマシンスペックを設定するのが運用上難しかった
- 問題2:トラフィックのスパイクでサービスが過度に不安定になっていた
- 問題3:動作環境としてのVMの管理が煩雑になってしまっていた
- 打ち手としての新アーキテクチャ
- 新たな課題
- 最後に
はじめに
こんにちは。
前原夏樹と申します。
コミューン株式会社のSREチームでアクティングマネージャーをしています。
今日は当社のプロダクトであるcommmuneのアーキテクチャについてざっくり紹介していきたいと思います。
今回公開に至った動機としては知見の共有が最も大きいです。
運用負荷が比較的低いマルチテナントSaaSのアーキテクチャの具体的な一例として、どのようなアーキテクチャにしようか悩むエンジニアの参考情報になると嬉しいです。
現在のアーキテクチャについて正直素晴らしいエレガントなアーキテクチャだとは思っていません。改善すべき箇所はまだまだ存在しています。
しかし、改善に改善を重ねつつ必要なところでは負債を返して(あるいは返そうとして)おり現実的に戦っていけるアーキテクチャではあるなと自負しています。
(あわよくば改善提案、今後ぶち当たりそうな問題など諸先輩方のフィードバックをいただけると非常に助かります。または『こんなアーキテクチャぶっ壊して俺が最強のアーキテクチャを作るんだ!』っていう気合の入った方も是非当社の開発チームに応募いただきたいです!)
では紹介していきます。
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